ゲーミングPCの熱対策の方法は?排熱方法や置き場所も解説します
ゲーミングPCの熱対策について色々と悩むことが多く、迷われたりする人も多くいらっしゃいます。人それぞれに使い方や使用頻度が違ったりするので必要に応じてパーツを増やしたり性能をアップさせたりします。
本記事ではゲーミングPCの熱対策における排熱の方法、PCの置き場所についても詳しく解説していきますので参考にして下さい。
目次
ゲーミングPCに熱対策が必要な3つの理由
ゲーミングPCに熱対策が必要なのは高度な計算や綺麗なグラフィックを処理するために多くの電力を使う事で熱が発生するからです。
これは人と同じで頭脳をフル回転させたり、スポーツをして体を動かすと熱くなったりするのと同じです。ゲーミングPCには一般的なPCよりも高負荷な処理をしてるゲーム中に各パーツ同士が発する熱の量が大きくなるので熱くなります。
そのため熱くなってから冷却処理を繰り返してしていては、PCに負担がかかる状態なので正常に動作しなくなるケースが出てきます。
例えば、FPS (ファーストパーソンシューティングゲーム) やTPS (サードパーソンシューティング)、MMORPGなどの高負荷の処理が必要なゲームはPC構成における各パーツ性能との組み合わせと排熱性能を良くする事と室内環境を整えることで PCのパフォーマンスが上がり快適にゲームを楽しむことができます。
ゲーミングPCの熱対策が必要な理由を整理すると以下の3つになってきます。
- PCのパフォーマン低下につながりゲームを楽しむことができない
- 故障するリスクが高くなり余計な費用が発生する
- PCの寿命を縮めることで全体的なコスパが悪くなる
ゲーミングPCなどの高負荷の処理が必要なハイスペックPCは常に熱の問題はあるので早めの熱対策することをおすすめします。
ゲーミングPCの熱対策7選【排熱方法を解説】
ゲーミングPCの熱対策7選を紹介していきます。
- 室温を最適に調整する
- 排熱しやすい設置場所に変える
- PC内部のホコリを掃除する
- PCケースのサイズ変えてエアーフローを良くする
- PCケースファンの数を増やして排熱性能を向上させる
- パーツの冷却装置で冷却性を高める
- 使わないときにはシャットダウンする
これから、詳しく一つずつ解説していきますので、出来るところからやってみて下さい。
室温を最適に調整する
ゲーム中は高負荷な処理をするのでCPUやグラボなどの温度は上昇するのでゲーミングPCの熱で室内の温度が上がることがあります。エアコンとサーキュレーターを活用して温度を下げましょう。
ここで気よつけて欲しいのが、ただ単にエアコンの設定温度を下げるだけでなく冷たい風を循環させることが重要です。
建物の構造や向きにもよりますが、室内に直射日光が入ったり西陽が差したりするなどの対策をしながら風の通り道を作るようにしましょう。
排熱しやすい設置場所に変える
ゲーミングPCの熱対策をする上で置き場所は非常に重要です。
PCの置く場所として大概は机の上か下に置くケースが多いかと思いますが、PCの吸気口や排気口を塞がないように壁から離して設置しPCの熱を上げてしまわないようにしましょう。
また、直射日光が直接PCに当たらない場所に設置して、さらにラックなどを用意して高さを調整し室内の熱がこもりやすい場所に置かないように風の通りを良くする対策も良いです。
部屋の間取りなどの制限もありますが、排熱しやすい場所が作れるように工夫してみてください。
PC内部のホコリを定期的に掃除する
PCの熱対策で大事なのが空気の通りを良くすることです。
冷却ファンやヒートシンク、吸気口はホコリを吸い込み付着しやすいところで、パーツの表面にホコリが溜まると放熱しにくくなり熱が留まりやすくなることで、空気の通りが悪くなり排熱性能が落ちてPCが熱くなってしまいます。なので熱対策としてPC内部のホコリを定期的に掃除することは必要となってきます。
PCを掃除をする時には電源ケーブルを外してから作業してください。電気が流れている状態で内部のパーツに触れるとショートしたり感電する恐れもありますので注意してください。
また、乾燥している冬場などは静電気にも気をつけましょう。
ゲーミングPCの寿命を縮めないためにも放置したりせず、PC内部に溜まったホコリは定期的に掃除しましょう。
PCケースのサイズ変えてエアーフローを良くする
PCケースを大きなものに変更することで、内部にスムーズなエアフローが確保でき効率的に冷却することができます。
高性能 なCPUやグラフィックボード、M.2 SSDストレージは高負荷な処理を行うので温度が上がりやすく放熱するためのヒートシンクや冷却ファンを取り替えるスペースもできるので熱対策として効果が期待できます。
PCケースはサイズや形状により主に「ミドルタワー」「ミニタワー」「フルタワー」「キューブ型」の大きさで分けられます。PCケース選びには冷却重視か静音性重視など傾向の違いや規格によってパーツの違いもあります。
また、エアフローを良くするには配線の処理も大事なので大きいPCケースに変えるのは熱対策として効果が期待できます。
PCケースファンの数を増やして排熱性能を向上させる
PCケースファンを増やすことで排熱性能を上げるための熱対策として比較的低コストでできる方法です。
メモリやグラフィックボードは大量の熱を発生させる為、ケースファンを前後に増やしたりすることで、PC内に冷たい空気を取り込み, PC内の暖かい空気を排出します。
ケースファンを取り付ける時に注意して欲しいことはファンサイズを一致させてください。例えば、前方が小さくて、後方が大きいなどのファンの不一致はPC内で空気の吸排に影響が出て負圧を起こすと過熱する危険性もあります。
PCケースファンを追加することで熱対策に大きな効果が期待できますので、試してみてください。
パーツの冷却装置で冷却性を高める
冷却をする上でパーツに取り付ける冷却装置でどれだけ冷却性能を良くすることができるかが熱対策として大事になってきます。
高性能なパーツになればなるほど温度と性能の関係が複雑になってくるからです。
例えば、高性能なCPUは温度の上昇にファンでは抑えきれない場合に対応するためCPUクーラーを空冷式から水冷式に変更したりすることがあります。
パーツ性能に合った冷却装置を選ぶには定期的に温度管理やメンテナンスを行なっていくことで熱対策になっていきます。
使わないときにはシャットダウンする
ゲーミングPCをシャットダウンした方が良いのか、しないでスリープの方が良いのかはありますが、基本的に使わない時はシャットダウンした方が良いです。
ゲーミングPCの使用中は高負荷な処理を行なっているので長時間内部の温度は高い状態なのでシャットダウンして冷却させる時間を取ることでPCのパフォーマンスアップにもなり不要なトラブルを招かなくて済みます。
スリープモードが良い場合は短時間の休憩やバックグランドでの処理中などは無理に電源を切らなくても大丈夫です。
熱対策にもなりゲーミングPCの寿命を延ばし消費電力の節約にもつながるのでコスパも良くなりますのでシャットダウンすることをおすすめします。
ゲーミングPCが熱い時に起こる5つの症状!
ゲーミングPCが熱い時に起こる5つの症状は以下の5つになります。
- ゲーミングPCが熱くなるとファンが高回転で回り出す
- ゲーミングPCの排熱で室内の温度が上がる
- ゲーミングPCの動作が不安定になる
- モニター画面がチラつきラグが起きる
- 再起動を繰り返したり電源が落ちたりする
これから一つずつ解説していきますので、参考にしながら注意してください。
ゲーミングPCが熱くなるとファンが高回転で回り出す
ゲーム中は高負荷な処理をするのでPC内の温度が上昇します。CPU、グラボ、ケース電源ユニットなどのファンが高回転して熱を吸排出させるように回って空気を循環させています。
高温の時にファンが回って排熱させることは正常なので問題ないですが、低負荷な状態でファンが高回転で回っている場合は排熱性能が低下している可能性があるので注意が必要です。
ゲーミングPCの排熱で室内の温度が上がる
PCの置き場所にもよりますが、デスクの下に置いている場合はPCの排熱により足元が熱くなってきたりすることがあるので、普段よりゲーム中に室内が暑く感じる時は部屋の温度がPCの熱の影響で上がっている場合があるので室内の温度を下げてください。
また、PCの置いている場所によって熱が篭ったりする場合はPCの置き場所を移動してサーキュレーターを使って空気の循環を良くすることもおすすめです。
ゲーミングPCの動作が不安定になる
ゲーミングPCの使い方や使用環境によって温度が上昇してCUPやグラフィックボードが適正温度よりも高い状態が続くと動作が不安定になります。
普段よりPCが熱くなっていると感じたり、キーボードやマウスの動きがスムーズでなかったりするなど動作が不安定な時はCPUやグラフィックボードの温度の確認して適切に対処してください。
そのためには、適切な温度管理が大事になります。
モニター画面がチラつきラグが起きる
グラフィックボードの温度が高くなると、サーマルスロットリングという現象が発生し
フレームレートが極端に落ちたりしてチラつきやラグが起きたりします。
これはグラフィックボードが高温によるダメージによる故障を防ぐため、意図的に性能を下げる機能ですが、このような症状が頻繁に出る場合は、グラフィックボードの温度が上がりすぎているので注意が必要です。
再起動を繰り返したり電源が落ちたりする
熱暴走によって強制シャットダウンや再起動などが発生することがあります。
原因としてはグラフィックボードが故障している可能性がありますが、ソフトウェアによる不具合や電力不足、OSのアップデート中などの複数の原因が考えられるので確認が必要です。
グラフィックに異常が出ていて、シャットダウンや再起動を繰り返す場合はGPUに問題がある可能性が高いので温度を下げるような対処した方が良いでしょう。
ゲーミングPCの熱対策問題でよくある質問
ゲーミングPCでの熱対策問題でよくある質問は以下の3つです。
- ゲーミングPCのノート型の熱対策はどうすれば良いですか?
- ゲーミングPCの熱対策に扇風機は効果がありますか?
- ゲーミングPCで冷却するのに最強の熱対策はありますか?
ゲーミングPCのノート型の熱対策はどうすれば良いですか?
ゲーミングPCノート型の熱対策は基本的なことは同じになります。
デスクトップ型はPC内部の排熱性能を上げるためにパーツ交換するなどやれる事がありますがノート型はやらない方がいいです。
まずは、以下の9点で熱対策をしてください。
- PCを定期的に掃除する
- PCの置き場所を涼しい所にする
- エアコンやサーキュレーターで室温を調整する
- 使わないソフトウェアは立ちあげておかない
- 長時間の使用を極力抑える
- 高負荷のかかる使い方には気をつける
- 省電力設定に変更する
- 使わないときはシャットダウンする
- 冷却するアイテムを活用する
掃除をする時の注意点として無理をしてPC内部の掃除はお勧めできませんので購入したBTOパソコンメーカーに依頼しましょう。
ゲーミングPCの熱対策に扇風機は効果がありますか?
室温が適正な状態で熱が篭りにくい場所にPCを置いていて尚且つ熱対策として扇風機を使用することはあります。ただ、どこまで効果があるかはPCの状態や使い方、環境により個別差がありますので一概に効果があるとは言えません。
まずはPC内部の温度を管理しながらエアフローを良くするような熱対策を取られてください。
ゲーミングPCで冷却するのに最強の熱対策はありますか?
ゲーミングPCでの熱対策において最強の冷却方法は常にPCの使用頻度と使い方に合わせてPC性能と排熱性能を良い状態にしていく事と室内環境を整えておく事になります。
ゲームによっても変わりますが常に高負荷な処理が必要になればPC内の温度も高くなりますしパーツもより高性能にしていく必要も出てきますので、PC内の排熱性能におけるメンテナンスやPC内部の掃除は定期的に行うことが必要です。
まとめ:ゲーミングPCの熱対策は始めが大事!
ゲーミングPCの熱対策についての方法や排熱方法、PCの置き場所などについて説明してきました。
ゲーミングPCでゲームをやり始めたがやたらとパソコンが熱いがこれって大丈夫なの?と不安になられている方も慌てず出来るところから対策してみてください。
ゲーミングPCのような高性能なPCは熱に対する問題は高負荷な処理が求められるためパーツ性能の上がっているので必要に応じて対策していく事になります。
まずは、ゲーミングPCの基礎となる知識を身につけながら始めることが大事です。