パソコンのアース線は取り付ける必要があるのか?
パソコンの電源ケーブルについているアース線は取り付ける必要があるのか?で疑問に思う方が多いでしょう。パソコンを置いて作業する場所にアース端子付きのコンセントではないのでそのままアースを取らずに使用していると思います。
アースには非常に重要な役割があります。アースを取らずに使用している危険性やパソコンのデータ損傷や故障の原因にもなったりします。
本記事ではアース線の取り付けに関して詳しく解説していきますので参考にしてください。
目次
アース線の役割とは
アース線の役割は電流を地面に逃がしてパソコン内部の電子部品の守る役割をします。
住宅などではアース線を取り付けている主な電化製品は洗濯機・冷蔵庫・電子レンジなどの水廻りや湿気が多い場所で使ったりしています。 これは、電化製品から漏電したときに感電や火災などの事故を防ぐ役割があります。 パソコンでは落雷による雷サージの影響からパソコンの故障やデータ消失のリスクを軽減することが期待できます。
パソコンのアース線を取り付ける効果とは!
パソコンにアース線を取り付ける効果は、雷サージからの保護にも期待できますが、その他に感電防止や静電気の除去、ノイズの軽減などの効果にも期待できます。
これから下記の内容を解説していきますので、参考にしてみてください。
- 漏電による感電防止
- 静電気の除去
- ノイズの軽減
漏電による感電防止
パソコンのような精密機器では、雷サージなどの過電圧から保護するためにもアースを取ることで電気を地面に逃がす経路が確保されるので漏電した際に感電することを防ぐのに効果的です。
例えば、近年では地球温暖化の影響もあり急激に天候が変わってきて突然の雷雨に見舞われることが多くなってきていますので、パソコンや内部データなどを保護する事と漏電による感電の事故を防ぐためにもアース線を正しく使用することをおすすめします。
静電気の除去
パソコンの静電気除去対策にアース線を取り付けることはパソコンの故障やデータ破損を防ぐのに効果的です。
静電気が発生する仕組みは異なる物質が接触して摩擦することで発生したり、温度や湿度などの環境の要因で発生したりします。パソコンは内部のパーツ同士が接触して帯電することで故障の原因になってしまいます。
例えば、何か物に触れたり、人に触れたりしたときにパチッとなり痛みや不快感があると思います。これは静電気が帯電していて触れたときにプラスとマイナスでバランスをとるために放電していることになります。
パソコンの場合は静電気によってパーツの故障によるトラブルが引き起こされる可能性があり、故障箇所の特定ができないことが起こったりしますので、静電気除去の対策としてアース線を取り付けることをおすすめします。
電磁波ノイズの軽減
パソコンの電磁波ノイズを軽減する対策としてアース線を取り付けることは効果的です。
電磁波ノイズとは電子機器の回路の電磁エネルギーが漏れ出してパソコンの通信エラーや映像の乱れなどを引き起こしたりします。
例えば、パソコンでゲームをしているときに映像がカクカクしたり止まってしまったりネット回線が途切れたりしたことがある場合はパソコンや回線速度などが原因となりがちですが、電磁波ノイズが影響している可能性もあります。
電磁波ノイズは身体にも影響が出ますので適切にアース線を取り対策して下さい。
アース線を取り付ける方法
アース線をコンセントに取り付ける方法を説明していきます。
1アースの蓋を開ける
2 プラスドライバーでネジを緩める
3 アースを差し込んでネジを閉めて完了
コンセントにアース取り付け端子がない場合の対処法
パソコンのアース線を取り付けるときにコンセントにアース端子がないという方は多いのではないでしょうか!その場合はどうすれば良いのかの対処法を解説していきます。
電気工事業者に依頼する
アース端子付きのコンセントがない場合の対処としては電気工事をしてもらうことになります。
工事の種類と費用についてみていきましょう。
- 新規でのD種接地工事 :18,000円〜 *300V以下の低圧用機器に接地を施す工事のことを指します。
- 分電盤からコンセントへのアース処理工事:10,000円〜30,000円程度
- アース端子付きコンセント交換工事:5,000円〜8,000円程度
*コンセントまでアース線の処理ができている場合
工事の内容に関しては状況に違いがありますので、電気工事業者に問い合わせて確認してください。
また、電気工事業者はどこに問い合わせればいいか分からない場合はお近くの家電量販店やホームセンターなどでも工事を承っております。
賃貸の場合は管理会社に相談してオーナーの許可をもらう必要がありますので注意してください。
パソコンのアース線に関するよくある質問
パソコンのアース線に関しての質問の内容
- パソコンのアース線を接続しないで使用してるとどうなりますか?
- ノートパソコンのアース接続ってやったほうが良いですか?
- モニターケーブルにアース線がついているのですが接続した方が良いですか?
これから詳しくお答えしていきます。
パソコンのアース線を接続しないで使用してるとどうなりますか?
パソコンのアース線を接続しないで普段から使用していると漏電による感電の危険性や静電気による機器が故障やデータ損失や電磁波ノイズなどの人体的不調などのリスクが考えられます。
アース線を接続させておくことで、突然やってくるかも知れないこれらのリスクを軽減できますのでアース線は取り付ける事をおすすめします。
ノートパソコンのアース接続ってやったほうが良いですか?
ノートパソコンはオフィスや自宅で充電する時にはアース接続した方が良いです。ノートパソコンはバッテリ駆動時での使用中は電磁波はあまり発生しないのと外出先で使用する場合はアースが取れないので接続してなくても大丈夫です。
充電時に毎回アース線の取り外しは面倒くさいのでオフィスや自宅のコンセントにアース付きの電源タップでアースを取り使用すると良いです。
モニターケーブルにアース線がついているのですが接続した方が良いですか?
モニターケーブルに付属するアース線は、接続することで雷サージ対策になります。
特に、電磁波ノイズの影響を受けやすい環境では、アース線を接続することで静電気や過電流からモニターを守ることができます。
パソコンの安定した動作を長期的な機器の安全性を確保できますので接続することをおすすめします。
まとめ:パソコンのアース線は接続した方がいい!
ここまで、パソコンのアース線の役割や接続した時の効果などを解説してきました。
雷サージによる過電圧や静電気の帯電によって感電などの危険性がありパソコンのデーターの損傷や故障などがあり電磁波ノイズの身体的影響もありますのでアース線は接続した方がいいです。
また、コンセントにアース端子がなくて電気工事をしなくてはならない方も多いかと思いますがアース線を接続しない場合のリスクを考慮して選択してください。