Ping値が安定しない原因とは?回線速度の対策や改善方法を解説します!
Ping値が安定しなくてオンラインゲームをプレイしていて反応が遅かったりして困っている方も多いと思います。
インターネットの回線速度で上りの速さ(アップロード)や下りの速さ(ダウンロード)の数値と同様にPing値の数値も重要になってきます。
本記事ではPing値が安定しない原因や回線速度が遅いなどの対策や改善方法などを解説していきます。
目次
Ping値とは何か?
Ping値とは、インターネット回線の「応答速度」を示す指標で、データが送信元から受信先に到達し、再び戻ってくるまでの時間をミリ秒(ms)で表します。
オンラインゲームやビデオ通話などリアルタイム性が求められる場面では、この値が小さいほど快適です。しかし、回線が安定しないとPing値が高くなり、遅延が発生することがあります。
これは、回線の混雑や通信機器の性能が影響するため、速度を改善するにはルーターの再起動や有線接続を試みると良いでしょう。
快適なインターネット環境を維持するためには、Ping値の確認と定期的なメンテナンスが重要となります。
Ping値と回線速度の測定方法
Ping値と回線速度の測定の方法はWebやアプリを使って測定することが出来ます。
検索で「スピードテスト」と入力するとWebサイトが出てきますので、簡単に測定できますので確認してみて下さい。
ここでは、USEN GATE O2を使った方法を紹介します。
USEN GATE O2
このように数秒で回線速度やPING値を測定して確認することが出来ます。PINGの下にJITTERという項目がありますが、この数値は一定時間内にPINGを連続で測定してその中の最大値と最小値の差の値になります。
例えば、PING値の最大値が21msで最小値が19msとするとJITTER値は2msとなります。
オンラインゲームではデータの送受信を常に行なっている状態なのでPING値とJITTER値の振れ幅の値は低い方が安定している状態となります。
測定画面を下にスクロールしていくと用途別回線スピード判定結果を見ることが出来ます。
Ping値が安定しない原因
Ping値が安定しない原因にはいくつかの原因があります。オンラインゲームなどのリアルタイムではゲームのプレイに影響が出てしまうので回線のトラブルは避けたいです。
そこで、Ping値が安定しない原因となり得る要因をピックアップしました。
- 通信機器の不具合による影響
- 不必要にアプリやブラウザタブを開いている
- 無線ルーターに接続している台数が多い
- パソコンと無線ルーターとの距離が遠い
- 障害物や他の家電の電波による影響を受けている
- 混雑する時間帯に使用している
これから上記の項目を解説しますので、参考にしてみて下さい。
通信機器の不具合による影響
通信機器の不具合は、インターネット接続のping値に大きな影響を及ぼします。 特に回線の速度にばらつきが生じると、オンラインゲームやビデオ会議で遅延が発生したりすることでゲームプレイ中に支障をきたしたり、オンライン会議などでは進行の遅れなどが出てきます。
原因としては、無線ルーターやモデムのメンテナンス不足や何年も使用している場合は故障などもあります。またファームウェアにおける不具合なども考えられます。
不必要にアプリやブラウザタブを開いている
不必要にアプリやブラウザタブを多く開いているとネットワークのPing値が不安定になることがあります。
アプリやブラウザのタブなどは、バックグラウンドでデータの送受信し続け、回線の帯域を占有することがあり、動画ストリーミングやファイルダウンロードを行うアプリやWebサイトは回線速度に影響が出たりすることがあります。
必要な時に使いたいアプリや視聴したいWebサイトの回線の帯域が確保できずにPing値が高くなり、安定しない状況を引き起こす原因になります。
無線ルーターに接続している台数が多い
無線ルーターを使用して接続していると自動的に接続できる設定にしていることが多いでしょう。デバイスを何台も持っている方や家族で一台の無線ルーターを使っている場合などはPing値が安定しない原因の一つとなります。
同時に複数のデバイスがインターネットを利用している状況は帯域幅を多く消費し、回線速度が低下することになります。これにより、データの送受信に遅延が生じるためオンラインゲームなどのPing値が不安定になることが考えられます。
パソコンと無線ルーターとの距離が遠い
パソコンと無線ルーターの距離が遠いこともPing値が安定しない原因であることがあります。 無線信号は距離に応じて弱くなり、回線の速度に影響を与えるためです。
例えば、パソコンと無線ルーターの距離が遠いと壁や床、家具や扉なども障害物なって無線の信号が弱くなりやすくなります。室内に置いてある物の材質によっては電波が通りにくかったり、減衰したりします。
特に金属類は電波を通さず反射させるので影響が大きく、紙類やプラスチック類は電波は通りますが本などは増えると厚みが出て壁のようになるので電波が弱くなってPing値が安定しない原因になってしまいます。
他の家電の電波による影響を受けている
Ping値が安定しない原因の一つに、他の家電による電波干渉があります。
電波干渉とは無線ルーターで利用する電波が何らかの原因で影響を受けている現象のことです。
例えば、電子レンジで使われる電波は、非常に強いためWi-Fiの電波に影響が生じてしまいます。
これは電子レンジで使っている電波はWi-Fiの周波数帯と同じであるため電波干渉してしまい通信の混線が発生する可能性があります。
また、その他に電波を発生する家電等がWi-Fiと同じ周波数帯域を利用している場合、ネット回線の速度が不安定になってPing値が変動して安定しない原因になってしまいます。
混雑する時間帯に使用している
インターネットが混雑する時間帯での使用はPing値が安定しないことがあります。
これは多くのユーザーが同じ時間帯にオンラインの接続するため回線の速度が低下しやすくなり、データの送受信が遅れPing値が安定しない状態になってしまいます。
例えば、オンラインゲームなどでも20時〜24時の時間帯がつながりにくかったりする傾向があります。通信回線が混雑して速度低下でPing値が安定しないとゲームのプレイに支障が出て集中できなくなったり、勝敗などに影響が出てしまったりします。
また、同じ時間帯であまりにも繋がらない場合はプロバイダーや回線事業者が原因の可能性もあります。
Ping値を改善する方法
オンラインゲームをしていてPing値が安定しなくて困っている方も多いでしょう!オンラインゲームでは必要な回線速度やPing値の目安となる応答速度の安定は重要になってきます。
そこで、Ping値を改善する方法を解説していきますので参考にしてみて下さい。
- 通信機器を交換する
- 不必要なアプリやブラウザタブは閉じる
- 無線ルーターの接続台数を減らす
- 無線ルーターの置き場所を変える
- パソコンの置き場所を工夫する
- 混雑する時間帯を避けて使用する
通信機器を交換する
通信機器は定期的にメンテナンスしたりすることで、接続部の異常を見つけることができたり配線の劣化を防ぐこともできたりします。また、最新のファームウェアにアップデートすることでPing値が安定した状態になります。
ただ、古いルーターやモデムを使用していると最新の通信規格に対応していない場合があり回線速度の低下や接続の不安定さを引き起こすことがあるので、新しい通信機器に交換することをおすすめします。
特にPing値が安定しなくて悩んでいる場合は通信機器の見直しは効果的です。
不必要なアプリやブラウザタブは閉じる
インターネットの回線が安定しないと感じたら、まずは不必要なアプリやブラウザタブは閉じることを試してみましょう。ネットワークの負荷を軽減しPing値の改善につながります。
バックグラウンドで動作するアプリは知らず知らずのうちに回線速度を低下させる要因となります。ブラウザタブも同じで多く開きすぎるとシステムリソースを消費し、通信の効率を悪化させます。
意外と簡単なことですが、これだけでインターネットのつながりが良くなってPing値が改善したりすることがあります。
無線ルーターの接続台数を減らす
無線ルーターに複数台のデバイス等を同時に接続させての使用をやめて減らしましょう。
同じ回線を使っているので通信速度が低下してPing値が安定しない原因になってしまってます。
ただ、家で使う場合は家族が全員スマホを持っていたり、タブレット等を持っていたりすると中々減らすのは難しい方も多いと思います。
改善策として中継機のルーターを使うことで1つのルーターの負担を減らせたりしますし、電波の届く距離を広げることができたりします。
また、有線で接続できるパソコンは有線に変えるなどの改善策もおすすめです。
無線ルーターの置き場所を変える
無線ルーターの置き場所を変えることで、ネットワークのPing値を改善することが可能です。 ルーターは出来れば、家の中心に配置するのが理想的が間取りなどの構造的な部分もありますので壁や家具などの障害物の影響が少ない場所を選ぶと電波がより広範囲に届きやすくなります。
また、床などの低い位置に置くよりも高い位置に設置することで、電波の伝わり方が良くなるので安定した回線速度が期待できます。
他の電子機器も影響することがありますので設置する位置は電波干渉を避けることができる場所に置くと回線の通信速度が安定してPing値の安定しない問題が軽減されるので快適なインターネット環境が整います。
パソコンの置き場所を工夫する
パソコンの置き場所を工夫することでPing値の改善が期待できるので、無線ルーターとパソコンの距離を近くにすることが出来ると良いです。
デスクトップパソコンですと定位置はある程度、置く位置は決まっていると思いますので無線ルーターの置き場所を変える必要があったりしますが、何かの工夫をする必要があります。
例えば、パソコンの置き場所だけで考えると中々思いつかない事もありますが、部屋全体で考えるとか、家全体の動線を考えるなど広く捉え直すと今まで思いつかなかったアイデアが出てくるので色々と試して下さい。
尚、ゲーミングPCは熱対策なども考慮しなければならないので詳しくはこちらで解説しています。
混雑する時間帯を避けて使用する
インターネットの使用を混雑する時間帯から避けることで、つながりにくかったり、反応が遅いといったストレスからも回避できるので有効な手段になります。
回線が混雑しやすい時間帯は20時〜24時に集中しやすく多くのユーザーが使うのでサーバーなどの負荷が増えたりするのでネットワークの速度が安定しないのでPing値も安定しなくなっています。
混雑する時間帯とは分かっていてもオンラインゲームなどのできる時間帯がここしか無いので、ズラすことが出来ない方も多いと思いますが、出来る限り混雑する時間帯を避けられるように調整してみて下さい。
回線速度が遅い原因
Ping値が安定しない原因に回線速度が遅いことがあります。
インターネットのオンラインゲームでは回線速度は重要な部分になりますので、これから詳しく解説していきますので、参考にしてみて下さい。
- 住宅の構造による影響
- パソコン自体に問題がある
- 回線による不具合が影響
住宅の構造による影響
住宅の構造が回線速度に与える影響があります。特にマンションなどの鉄筋コンクリート造の建物では、電波が遮断されやすくWi-Fiの安定性にも影響を与えることがあります。
また、壁の厚さや建材の材質によっても電波の伝わり方に影響しますのでインターネットの回線速度が不安定になることもあります。
住宅の構造や素材は変えられないので、住宅の状況に見合った改善をすることで最適な環境を整えることが必要です。
パソコン自体に問題がある
パソコンの回線速度が遅い原因として、ハードウェアやソフトウェアの問題が考えられます。
例えば、古いネットワークカードやドライバの更新不足は、通信の安定性に影響を与えることがあります。また、バックグラウンドで動作する不要なアプリケーションが、ネットワーク帯域を消費し回線速度を低下させることもあります。
さらにパソコン自体にウイルスやマルウェアの感染でパフォーマンスを悪化させる原因となることもありますので、定期的なシステムのメンテナンスやセキュリティ対策が重要です。
回線による不具合が影響
回線速度が遅い原因の一つに、回線による不具合があります。
インターネットを使う場合はプロバイダーと回線事業者との契約が必要になります。
プロバイダーそのものは回線の速度に大きな影響を与えることは少ないですが回線事業者によっては回線速度に違いが出てきたりします。
例えば、A社とB社の回線事業者があるとして、どちらかが優れていると言うよりは利用する環境や契約プランによって回線に違いが出て速度が遅い状況になってしまいます。ちなみに回線事業者の設定ミスによって回線の不具合が起きていることもあります。
スマートフォンでも場所や地域によってaが良いdが良いsが良いなどと同じことがあります。
回線による不具合もありますので改善策が必要になります。
回線速度を改善する方法
回線速度を改善しないとPing値が安定しないので、これから改善する方法を解説します。
- 回線契約している会社を見直す
- パソコンの回線状態を確認する
- 回線契約している会社のサポートを受ける
参考にしてみて下さい。
回線契約している会社を見直す
現在、契約している回線会社を見直すことで回線速度が改善することがあります。
ただ、いきなり変更するのも抵抗があると思いますので、まずは契約内容を確認し現在の契約プランが自分の利用状況に合っているかをチェックすることが重要です。
また、回線の種類によって回線速度に影響が出てきますので確認が必要になります。
回線の種類として光回線・モバイル回線・ケーブルテレビの3種類がありますので、ご自身の地域や利用環境に合う最適な回線を選ぶことで大事です。
インターネットの速度が改善でき快適なオンライン環境を手に入れることができます。
パソコンの回線状態を確認する
パソコンの回線状態を確認する際に「Ping」コマンドを使用してネットワークの応答速度を測定したりします。特定のサーバーにデータを送信し、応答が返ってくるまでの時間を計る方法です。
また、一般的に多いのが速度測定サイトを利用して回線速度をチェックする方法です。これにより、ダウンロード速度とアップロード速度の両方を把握できます。
詳しい測定方法は「Ping値と回線速度の測定方法」で説明しています。
パソコンの回線状態を確認したときの状態で改善策を見つけていきます。
例えば、速度が安定しない場合は、ルーターの再起動や接続設定の見直しをしたりして改善策を講じていくことになります。
回線契約している会社のサポートを受ける
パソコンの回線状態を確認しても自分で解決していくのは結構難しかったりします。その時は契約している回線会社に連絡をしてサポートを受けると良いでしょう。
その時に大事なのが、どういった状態なのかをある程度説明が出来ないと対応する回線会社もどこが問題なのかを把握することから始めなくてはならないので手間と時間が掛かってしまいます。
現在の回線の状態を知って置いてから問い合わせすると、より詳細な情報を得ることが出来るので回線の問題を特定し、改善策を講じることが可能となります。
Ping値やネット回線においてよくある質問
Ping値が安定しないやネットの回線速度についての質問がこちらです。
- オンラインゲームでのPing値が安定しません。改善する方法はありますか?
- 回線速度が不安定になるのはどうしてですか?
- Ping値を安定されるには有線と無線のどちらが良いですか?
これからお答えしていきますので参考にしてみて下さい。
オンラインゲームでのPing値が安定しません。改善する方法は?
オンラインゲームを快適に楽しむためにはPing値の安定が重要です。
まずは、回線速度を確認したり、ネットワークの応答速度を測定してみたりしてモデムやルーターの再起動、位置の見直しで電波の受信状況を再度確認してみて下さい。
同時に使用しているデバイスなどがあれば減らし、周波数の帯域を確保することも効果的です。
それでも改善が見れなければ契約している回線会社やプロバイダーに問い合わせて下さい。
回線速度が不安定になるのはどうして?
回線速度が不安定になる原因は混雑する時間帯に使用しているとか、住宅環境の影響や、パソコンの置き場所など多岐にわたっていることが多いです。
その他にもルーターやモデムの設定不良やデバイスが古いなども原因の一因であったりするので、まずはご自身の状況をしっかり確認して一つずつ原因を特定していくことになります。
ご自身でやるのが難しい場合は専門の業者がいますので問い合わせてみて下さい。
Ping値を安定されるには有線と無線のどっちがいい
Ping値で安定するのは有線か無線のどちらが良いかは試してみた結果、良い方を使えば良いと思います。だた両方とも安定しないと言う場合は上記で解説してきた原因を把握して改善策を講じていくことになります。
改善策を講ずる場合は有線から試した方が良いです。有線ですと電波干渉が少ないのでモデムやルーター、パソコンなどの機器の不具合かどうかの判断がしやすかったりします。
回線の不具合の場合は契約している回線会社やプロバイダーに問い合わせて下さい。
【まとめ】Ping値や回線速度を安定させるにはネット回線の選び方が大事!
ここまで、Ping値の安定しない問題や回線速度が遅い原因と改善策について解説してきました。
オンラインゲームではPing値の安定は重要な要素になりますので、確認方法も見てきました。
Ping値や回線速度を安定させるには使用する機器や利用環境などの影響もありますが、やはり大事なのがネット回線の選び方になります。
インターネットを接続するためのプロバイダーや通信を提供する回線会社によって回線速度などが違ってきたりします。
ネット回線の選び方としては利用目的に合った回線の種類を選び、速度が快適に利用できる回線会社などをピップアップして契約中にかかる料金とサポート体制などを考慮して比較して選んでください。